秋葉神社 火の神様として崇められ、人々の願いを繋いだ道
秋葉信仰の総本山、秋葉山から岡谷まで通じる全長250キロ余りの街道

秋葉街道は信仰の道として多くの人の往来がありました。
秋葉山は,平安時代に信仰の山として開かれ、その後、秋葉三尺坊大権現が出現しました。
火のわざわいから身を守ってくれると、人々の間に広まっていきました。
江戸時代の中ごろ、江戸(今の東京)に何度も大きな火事が起きたので、江戸の町人たちの間に秋葉山まいりが大流行しました。

伊勢参りと同様にこの秋葉街道を通って行く秋葉詣は、庶民の数少ない楽しみの一つでした。
しかし楽しみである一方、この秋葉街道は多くの峠を通り、難所も多く、秋葉詣では、危険が伴うものでした。
江戸時代の秋葉山参詣道程図。
昔は地域ごとに”講”という組織を作り、参拝などを行っていました。
秋葉信仰は明治政府の出した神仏分離令によって弱まるものの、
今でも、秋葉講が存在している地域もあります。